糸を残さない手術
動物の体内に糸を残さない、また手術時間を大幅に短縮でき、手術の効率化をはかるため
手術を「超音波手術システム SonoSurg(ソノサージ)」で行っております。
超音波手術システム SonoSurg(ソノサージ)を使った手術のメリット
- 動物の体内に糸を残さない手術ができる
- 手術時間が大幅に短縮され、動物達の麻酔に対する負担が軽減できる
- 難易度の高い手術でも、安全かつ確実な止血・切開手術を行うことができる
- 避妊手術や去勢手術はもちろん、胸部外科、腹部外科、腫瘍外科など、様々な分野の手術でも使用可能
超音波手術システム SonoSurg(ソノサージ)での血管の止血、凝固切開イメージ図 |
従来の手術では糸を用いて血管を結紮し、止血をしていましたので、体内に糸が残っていました。
また、体内で溶ける糸を用いても溶けるまでに3か月から6か月かかり、その間は体内に糸が残る事になります。
体内に糸(異物)が残る事は決して良いことではありません。
特に最近では、体内に残った糸が原因で引き起こされる「異物反応性肉芽腫」という病気が数多く報告されています。
ミニチュアダックスフント、トイプードル、チワワ、シーズー、マルチーズなどの小型犬種で多く報告があります。
異物反応性肉芽腫とは、手術後数か月~数年経ってから、突然体内に残っている糸に、過剰な異物反応を起こし、腹腔内や胸腔内の糸周囲に肉芽腫(おおきなしこり)ができ、炎症や出血を起こす怖い病気です。
この肉芽腫ができてしまった場合は、早急に手術にて肉芽腫と糸の摘出を行わなければいけません。